「続・大空のサムライ」
題名通り前作の続編だけれど、時期的には重なっているので補遺と言う感じ。
なのでかめ吉の頭の中ではエピソードがごっちゃになっていて、前作だと思ったものが、こっちに入っていたりしていた(^^;)
それより驚いたのは、このどちらかのエピソードだと思っていたものが載ってないだよね。なんとかめ吉の記憶はいい加減なんだろうか(-_-;)
しかし、前作とは格調が違う。前作は小説として読めるが、この作品はとても理屈っぽい。読み物としてはつらい。多分これが筆者の本当の姿であろう。
前作は、小説になるよう内容がかなり推敲されていると思う。それもあって前作はベストセラーになったが、次作は自由に書きたいことを書いたのだろう。
そのために、前作にはあまりなかった筆者の主張が前面に見える。当時の日本の軍隊のあり方に否定的だ。
命がけの仕事をしていたからか、筆者は非常に合理的だ。唱える精神論ですら合理性がある。なので、不合理な精神論を押しつけ、無駄に兵隊を殺していった当時の軍隊幹部にはとても不満があったようだ。
このような世の中が再び来ないことを祈るばかり。
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