映画での戦車の扱いについて

「アイアンマン」でもそうだけど、映画に登場する戦車は非力だよね。

でも、かめ吉は、戦車は威力がある、怖い兵器だという印象を持っている。

現在の戦車砲は40cmくらいの鉄板を打ち抜けるし、戦車の前面装甲は、この砲弾に1発なら耐えることが出来るし、重さも60トンくらいある。易々と持ち上げられる代物では無い。

こんな頑丈なものが、映画では簡単に壊れるんだよね(^_^;)

また、砲弾が簡単に跳ね返されちゃうんだよね(^_^;)

40cmの鉄板を打ち抜けるというのは、それなりのエネルギー、すなわち運動エネルギーを持っているということ。

打ち抜く仕組みには大きく分けて2種類あって、運動エネルギーがそこそこだと、相手を変形させながら侵徹していく。この場合は鋼のように硬さと変形に対する強さのバランスが重要になる。

例えば、ガラスは鋼より硬いけど、わずかの変形で壊れるので、装甲には役にたたない。とは言っても、実は、砲弾が硬い場合は、硬さで対抗する方法もあるんだけどね(^_^;)

運動エネルギーがとても大きい場合は、相手を蒸発させながら侵徹していく。

変形は材料の音速を超えることが出来ないので、邪魔になった物質の行き場が無く、蒸発するしかないと言うこと。この場合は蒸発熱が重要で、複合材など軽い材料がむしろ有利。

戦車砲弾くらいのスピードだと、たぶん前者の領域だと思う。自信はないけど(^_^;)

それで、もし前者の領域だと、柔らかい物はいくらでも貫徹してしまう。

なので、甲羅のあるガメラ甲殻類っぽいレギオンは耐えることができるだろうけど、ゴジラは表面が皮膚で変形を許している以上、変形エネルギーは鉄板なんかより小さく、かなり深く刺さる。

ゴジラには深くとげが刺さった感じだね。それなりに痛いと思うよ(^_^;)