暗号化ソフトについて

キーボードが暴走したけど下書きが出来ていて良かった(^_^)

このエントリーで触れたインストールを強要された「凶悪ソフト」とは「HDDを暗号化するソフト」のことです。外で使うためのノートPCが盗まれた場合の対策です。

かめ吉はHDDロックを使っていたので、取り敢えず一安心だと思っていたんですが、WEBを徘徊すると中には解除できるロックもあるんですね。なので、この「HDDを暗号化する」しか方法は無いのかも知れません。

でもね、この手のソフトは、位置づけがおかしいんです。ソフト自体はOSの一部でありながら、HDDとの間に入らないといけないのでBIOSに近いんですね。OSが立ち上がらないと動作しないBIOSという訳です(^_^;)。本来、HDD全体の暗号化はOSとは無関係のBIOSに含めるべきなんですよね。

この矛盾があるためにややこしいことが起こります。典型的なのがバックアップです。HDDを暗号化した場合、CD-ROMブートでバックアップソフトを立ち上げた場合と、OSにインストールされたバックアップソフトを使った場合とで、取得できるバックアップイメージが異なります。

前者は暗号化されたイメージ、後者は復号化されたイメージになります。

また、HDD上のデータは暗号化ソフトが解釈出来なければならないので、何らかの理由で誤ったデータの書込が行われると、暗号化ソフトが解釈を停止してしまうにもかかわらず半端に暗号化されているので回復不能なデータになってしまいます。

なので従来より頻繁にバックアップが必要なのですが、暗号化を維持してバックアップするには、CD-ROMブートタイプのバックアップソフトで、HDDドライブを丸ごとバックアップしなければなりません。なぜなら暗号化のおかげでバックアップソフトはHDD上の個別のファイルを認識出来ないからです。

なので差分バックアップなどの手法が取れません。バックアップ頻度を増やさなければならない上に、丸ごとバックアップしか出来ないんですね。面倒を見るのにとても手間がかかるソフトなんです。導入を決定した側はどれくらいこれを認識していることか。バックアップを増やすようにという指示が無いんですよね(-_-;)