「ヱヴァンゲリヲン 1.01」に思う

やっぱり1.01は映画用フィルムをスキャンしたみたいですね。劇場と同じ感じにしたかったらしいんですが(--;)

スキャンすると、ここでも触れてますが、どうしても画がブレますし、また画がボケます。

こういうことが無いように、高額な撮影装置を使っていたり、コマをなんとか固定する仕組みを先人たちが努力して考え出しているのであって、これに「味」を感じるなんて、なんか変なこだわりです。

ブレたりボケたりした方が良いですか?普通はアニメだったらクリアな美しい画を楽しみたくありませんか?

色合いも、劇場と同じにしたかったらしいんですが、発色の仕組みを理解しているのか理解に苦しみます。

色合いは、劇場の場合は、フイルムの発色具合はもちろん、映写装置の光源とスクリーンの反射性能で決まります。スキャンの場合は、フィルムの発色具合、スキャナの光源、スキャナの撮像素子で決まります。

つまりフィルム以外は別の仕組みで、中でもスクリーンの反射とスキャナの撮像素子で同一の発色を得るのはとても難しいでしょう。

また見るものが、ブラウン管か液晶かプラズマかでも違います。これらは何らかの基準があって、調整されていると思いますが、発色方式が違うと同じ発色状態を得るのは不可能に近いです。

光や色は3原色の組み合わせでできるのですが、現状ではそもそも単一原色を発色させるのがとても難しいのです。普通は主たる原色に従たる原色が混ざったもにになります。

なのでこだわっても無意味に近いんです。結局はデジタル処理をしてRGB値の調整をしているのと同じ程度なんです。

それならば、オリジナル映像にRGB調整をすれば済むのであって、フィルムをスキャンするのはやりすぎです(--;)