凶悪な「暗号化」

かめ吉の職場では、モバイルPCの持ち出しには、原則全ドライブの「暗号化」が必要です。

ドライブの「暗号化」はBIOSあるいはOSで対応しなければならないと思うのですが、職場で配布されているのはアプリです。

立ち上げのブートブロックを乗っ取り、ユーザー認証をしたあとOSに制御を移しているようで、OSからは暗号化アプリはドライバに見えているのだと思います。

立ち上げは、非暗号化状態ですから、OSは素直に読めなくてはいけません。なのでOSが書かれている部分は暗号化していない気がします。

ですからOSを構成するファイルの位置が暗号化領域に変わると立ち上がらないわけです。それにOSが立ち上がりきる前に行われるエラーチェックは働かないでしょう。事実動きませんでした。

ハングアップは禁物なわけです。このトラブルがかめ吉を如何に真っ青にさせたか理解していただけると思います。

「暗号化」は、動作を不安定にするだけではありません。「暗号化」前にドライブのIO速度をCrystalDiskで測ってみると、

Sequential Read : 760.278 MB/s
Sequential Write : 654.848 MB/s
Random Read 512KB : 380.826 MB/s
Random Write 512KB : 679.148 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 16.835 MB/s [ 4110.0 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 42.513 MB/s [ 10379.2 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 344.940 MB/s [ 84213.8 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 240.537 MB/s [ 58724.9 IOPS]

と、桁を見間違えたのかと思うスゴイ数値が並びます(*_*)。「暗号化」すると、

Sequential Read : 549.712 MB/s
Sequential Write : 228.997 MB/s
Random Read 512KB : 241.671 MB/s
Random Write 512KB : 228.591 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 15.008 MB/s [ 3664.1 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 33.936 MB/s [ 8285.0 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 303.571 MB/s [ 74114.0 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 158.608 MB/s [ 38722.6 IOPS]

となり70%から30%の速度に低下します。もったいないです。でも、それでも十分早いですけどね(^.^)

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