「HAPPY FLIGHT」で思ったこと、ちょっと粘着質(^^;)

多分専門家が見れば色々間違いがあるんでしょうが、速度計測に使っている「ピトー管」の説明は仰け反りましたね(^^;)

確か、「空気を流して」というような説明でしたが、正しいのは「流速を圧力に変換して」です。正しく流速が圧力に変換されると流速はゼロになります。よって空気が流れるとその分圧力が下がるので、正確に速度が計れません。

流速を計る方法にはいろいろありますが、航空機は圧力に変換して圧力センターで計るのが一般的で、流速と圧力との関係を示す。「ベルヌーイの定理」あるいは「ベルヌーイの法則」というのを使っています。

これは、乱暴に言うと、流速が持つエネルギー(運動エネルギー)と圧力が持つエネルギーの和は常に一定というものです。よって流れを減速すると、圧力が上がります。

実は圧力を計ることが「ピトー管」の限界でもあるんですが、圧力は空気密度に比例し絶対温度に反比例するので、高空の薄い大気では、同じ速度でも圧力が低くなります。

よって、ジャンボが飛ぶような高さでは圧力が地上の4分の一くらいなので流速は補正しないとかなり低く出ます。なので別途大気圧力も計測して、補正しています。

こういう問題がありながら「ピトー管」が使われるのは、航空機にとって一番大事なのは「圧力」だからです。「圧力」によって揚力が決まりますし、また舵の効き具合も決まってくるのです。

意外にも、正しい速度や正しい高度は重要では無いのです。

おっと、止まらなくなるので止めます。すいませんゴチャゴチャ書いてm(__)m