「20世紀少年 最終章」を見た

混迷を深めていたこのシリーズですが、解決してくれましたね(^^)。しかし、いろんな方が出演してましたね。

不思議だったのは、「ともだち」をやっている俳優さんが覆面を取る前に誰だか判ったこと。この俳優さんっぽいなあと思っていたんです。体つきや演技なんでしょうね。予想が当たったのでビックリしました(**)

かめ吉らしく、ちょっと第一章でも違和感があったことなんですが...

登場するロボット?は迫力があるCGで質は高いのですが、気になるのはその歩き方。これでは確実にひっくり返りますね。

左右対称なので、重心はちょうど真ん中にあると思いますが、歩くのなら重心が地面を接地している面を通らなければなりません。この歩き方ならどちらかの足の裏に重心が来なければだめです。

なので、左右に体をゆらしながら歩くのが正解です。走る場合は、一時的に重心がはずれても大丈夫なんですけどね。

それと、些細なことなんですが、人間の祖先は一人の女性であるというようなセリフ。

これは、たぶん「ミトコンドリア・イヴ」の話だと思いますが、そもそもこの命名が誤りですし、世間では仕組みを正しく理解されていないんですが、それに沿ったセリフです。

ミトコンドリアは母系でしか遺伝しないので、これをたどると必ず一人の女性に収斂します。ただし、この人が唯一の祖先では無いんです。正しくは祖先群の一人です。

例えば、かめ吉の子孫であるはずの子がめ♂供はかめ子のミトコンドリアしか持っていません。この段階で彼らの父方(すなわちかめ吉)の祖母(かめ母)のミトコンドリアは生き残っていないんです。

また、かめ母とかめ子の母の代から見て、孫は皆♂なので、曾孫の代でどちらのミトコンドリアも消え失せます。彼女たちは祖先であるのにも関わらずです。

なので、「ミトコンドリア・イヴ」はマスコミが勝手に名付けたらしいのですが、「イヴ」は全人類の祖先ですから全く誤った命名なんです。

この説を提唱した科学者は困っているでしょうね。革新的なのが災いして間違ったイメージを世間に広めてしまったので。

ミトコンドリアの差異を調べると一人の女性に収斂するわけで、この人は共通の祖先の一人であるのは間違いないです。科学者達を驚かせたのは、これが確か20万年前の人だったからです。

それまでは、人類はかなり早い段階(百万年前ぐらい?)で世界に散らばったと考えられていた(多地域進化説)のに、実際には最近であり、例えばネアンデルタール人は現生人類の祖先では無いこと(アフリカ単一起源説)になるからです。

ちなみにY染色体は父系でしか伝わらないので「Y染色体アダム」がいるそうです。全く短絡的な(--;)

ちょっと興奮してきたので、このへんでやめます(^^;)

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