「4原色」の話、生物学的考察(^^;)

rgb400さんの記事は、かめ吉にはいつも啓蒙的で色々考え始めてしまうのですが、今回もこの記事がキッカケになりました。以前似たようなことを書いた気がするんですが、また書きたくなりましたm(__)m

まず、自然界の色はいろいろな波長の光で成り立っていますが、「ヒト」の目はそれを4種類の視覚細胞で検出します。

1種類は広い波長帯に反応するので「色」の概念がありません。すなわち「白黒」です。ただし感度が良いのが特徴です。

他の3種類は、それぞれ中心となる波長帯が決まっていて、それぞれ波長が長い方から「赤」、「緑」、「青」に良い感度を持っています。

これが「光」が「3原色」である理由です。「ヒト」が「3色」しか区別できないからです。「光」が「3色」しかないのではありません。

また「白黒」神経より感度が悪く、細胞の密度が低い、すなわち「解像度」が悪いのが特徴です。極論すれば「色」は付け足しなんですね(^^;)

生き物によって、視覚細胞の構成は違っていて、初期の哺乳類は「白黒」と「赤」しか持っていないそうです。

哺乳類の祖先の爬虫類は、「4色」を区別出来、鳥類はそれを引き継いでいるそうです。よって鳥類の方が「視覚世界」は文字通り「カラフル」に見えています。

魚類では「5色」のものがいると聞いたことがあります。しかし、どう調べるんでしょうね。尋ねるわけにもいかないし(^^;)

哺乳類は進化の過程で「夜行性」になったため、「色」が無意味になって「赤」を残し「色」細胞を失ったそうです。「色」よりも「明暗」の感度向上を選択肢たわけですね。

ところが「サル」は「昼行性」に戻ったため、突然変異で「緑」と「青」を作り出したそうです。

「昼」行動するには「色」の判別が可能な方が生存に有利なため、突然変異で「色」が増えると、選択的に生き残った結果です。

これ以上「色」が増えていないのは、「3原色」で充分だからでしょう。ただし、女性の約半分は「赤」細胞を2種類持っているそうで、厳密には「4原色」の「視覚世界」を感じているはずです。

長くなったので、この辺で休憩。疲れた(^^;)