「4原色」の話、生物学的考察その2

これの続きです。この4種の視覚細胞を持っていると、どういうことがおこるかというと...

まず、暗くなると色が良くわかりません。「白黒」になります。それぞれの視覚細胞の感度に起因するものです。

「色」細胞の感度が異なると、少々「視覚世界」が異なって見えます。昔は「色盲」や「色弱」と言われたようですが、最近は、字から受ける印象ほど「世界」が異なっているわけでは無いので、気にしなくなったようですね(^^)

「黄」に相当する光が入射すると「赤」と「緑」の視覚細胞が共に感度を持っているので、両方の細胞がシグナルを発します。これを脳が「黄」と解釈するわけです。

ここで重要なのは「赤」細胞は「赤」に一番良く反応しますが、「赤」に近いは波長の光にも反応することです。

波長が長い方から「赤」、「緑」、「青」の細胞が、ある程度幅を持った感度があれば、その中間の波長も「色」として検出できるわけです。

なので、理屈から言えば単色(単一波長)の「黄」と、「赤」と「緑」を混ぜた混合色(2波長)の「黄」は区別できないはずです。

かめ吉が不思議なのは、「紫」をどうしているのかです。単色の「紫」は「ヒト」が感じる波長で一番短いものです。

ところが「赤」と「青」の混合色も「紫」ですよね。ということは「赤」細胞も単色「紫」に感度を持っていないといけないんですが...

「赤」細胞はそもそも一番長波長側に感度があるので、短波長にも感度があるとは考えにくいんですよね。

かめ吉に「設計」(^^;)を許されるのなら、「緑」細胞に単色「青」の感度をある程度持たせます。そして「緑」細胞に単色「紫」の感度を持たせません。

そうすると単色「青」には「青」細胞が強く反応し、「緑」細胞がそこそこ反応します。それに対し、単色「紫」には「青」細胞しか反応しません。

これで区別できますよね。実際はどうなのか分かりませんが(^^;)

また、疲れた。休憩